吐き気?うつ症状?チャンピックスの副作用について徹底解説!

チャンピックス
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チャンピックスにはさまざまな副作用があります。この記事では、チャンピックスの基本的な副作用と精神的な副作用、そしてニコチン離脱症状について、それぞれ見ていきましょう。

チャンピックスの基本的な副作用

チャンピックスは、強力な禁煙効果を誇る反面、副作用も生じます。

基本的な副作用は、以下の通りです。

  • 抑うつ
  • 吐き気
  • 便秘
  • 眠気
  • 悪夢

このうち、最も生じやすい副作用は吐き気です。

チャンピックスを使用することで、ドーパミンと呼ばれる神経伝達物質の分泌が促進され、それによってニコチン離脱症状を緩和します。しかし、それに伴い、嘔吐中枢にもドーパミンが届いてしまうことで、吐き気が出てしまうのです。

この症状は、全ての副作用のうち、全体の1割強程度に見られます。しかし、程度は軽く、多くの場合はそこまで重症化することはありません。

チャンピックスの働きに身体が慣れてしまえば、副作用は少しずつ起こりにくくなります。もしも嘔吐が止まらない場合には、吐き気止めの医薬品を医師から処方してもらうとよいでしょう。場合によっては、薬の用量を減らして服用します。

市販の吐気止めでも効果があるので、急ぎの場合はドラッグストアで吐気止めを買いましょう。

多くの場合、副作用は軽度で済ますが、場合によっては重い症状が発症する可能性もあります。その場合は、医師と相談したうえで、チャンピックス以外での禁煙を検討しましょう。

チャンピックスは精神疾患を悪化させる

チャンピックスによって、精神疾患が悪化する可能性があります。

チャンピックスと精神疾患について、因果関係はまだはっきりわかっていません。しかし、添付文書には、精神症状を悪化させる事例がいくつか記載されています。そのため、米国食品医薬品局から2008年に、服用後の重篤な精神症状に関する通知が出されているのです。

その報告は、うつ病の人がニコチンパッチで失敗した後にチャンピックスを服用したら、うつ病が悪化して幻覚や悪夢を見たというものでした。また、他には、自殺未遂まで起こしたケースもあるのです。

一方、禁煙外来で医師と話し合ってチャンピックスの使用を中止したら、そうした症状が改善されたという報告もあります。

これらの事例から、チャンピックスにはうつ病や精神疾患を悪化・発生させるのではないかと疑われているのです。

そのため、うつ病や統合失調症などといった精神疾患の既往歴がある人は、チャンピックスの服用に注意が必要です。もし、今は症状が出ていなくても、自身に精神疾患の既往歴があるのであれば、医師にしっかりと報告しておく必要があります。

チャンピックスの服用によって、過去に精神疾患を罹患していた人が、再度精神疾患を発症させた事例もあるのです。

精神疾患の悪化は禁煙によるもの

ファイザー製薬の実験によると、精神疾患の悪化そのものは、禁煙行為によるものが原因とされています。というのも、ニコチン依存症の離脱症状には、精神疾患を悪化させる症状があるとされているのです。

チャンピックスは、ニコチンを一切含んでいない薬剤なので、ニコチンの欠乏による症状は、防ぎきれません。そのため、精神疾患の既往歴がある人や、重度の精神症状が出る人には、チャンピックスではなく、ニコチンパッチなどのニコチン製剤で禁煙する場合があります。

精神疾患の既往歴がある人は、必ず医師に相談するようにしましょう。禁煙のために精神疾患を悪化させていては、本末転倒です。

精神疾患の既往歴がある人は、必ず医師に相談するようにしましょう。禁煙のために精神疾患を悪化させていては、本末転倒です。

ニコチン離脱症状はチャンピックスの副作用ではない

ニコチン離脱症状とは、体内にあるニコチンが切れることで引き起こされる症状です。主なニコチン離脱症状には、不眠やイライラが挙げられます。その結果、また喫煙に走ることが多いです。

脳にはもともとニコチンが結合することで快感だと感じる受容体があります。タバコを吸うと、ニコチンが肺から血中に入って脳に到達し、ニコチン受容体と結合し、快感を生じさせるドーパミンを生み出すのです。

しかし、タバコによるドーパミンは長くは持ちません。30分もすればドーパミンが切れて、その快感を味わいたいがために、またタバコを欲します。これが、ニコチン依存症のメカニズムです。

しかし、チャンピックスを使用すると、ニコチン抜きでタバコを吸った時の、半分くらいのドーパミンを生み出します。そして、そのことから、タバコを吸いたくなくなり、またチャンピックスの効用から、だんだんタバコを吸ってもおいしいと感じなくなるのです

しかし、チャンピックスを以てしてもなお、ついまたタバコに手を出してしまう人もいます。これがニコチン依存症の恐ろしいところです。

ニコチンは、脳に快楽の報酬回路を作ります。一度その報酬回路が作られてしまったら、ニコチンによる快楽を求めて、タバコに手を出してしまうのです。

チャンピックスの服用は、高い成功率のある禁煙方法ですが、ニコチン離脱症状によってまた喫煙に走ってしまうと人もいます。

ニコチン離脱症状は、チャンピックスの副作用というより、禁煙によって起こる自然な症状です。チャンピックスの効果がでるまで、離脱症状をいかに克服するかが禁煙成功の鍵といえます。